【腰痛と心理的ストレス】


本日は、心理的ストレスが腰痛症に与える影響をお伝えしたいと思います。

現代社会では職場での人間関係や友人関係、家庭内やSNSなど様々な場面でストレスを感じることが多くなっています。

心理的ストレスにより、腰部の筋肉の血行不良になり、筋肉の緊張が高まって、腰椎を圧迫します。そのため、腰痛を発症します。

また、心理的ストレスにより『大腰筋』と言う、腰椎と大腿骨に付いている筋肉が副腎から出るストレスホルモンに反応して、緊張が高まり、腰椎を圧迫する事で腰部に負荷がかかり、症状が出たりします。

それらの負荷が大きくなると、ちょっとした刺激で椎間板の中の髄核と言う組織が飛び出し、神経を圧迫して脚に痺れや痛み、筋力低下を引き起こしたり…それを椎間板ヘルニアといいます。

あるいは脊髄が通っている脊柱管が狭窄し、神経を圧迫する事で症状が出るパターンもあります。

ここで面白いのが

先程話に出てきた『大腰筋』です。

この筋肉は腎臓と副腎が密接しています。

腎臓と副腎、大腰筋の機能をちょっとおさらいすると…

腎臓…体内の毒素を濾過して、尿を生成する臓器ですね。

副腎…人間が危険を察知した時に、逃げるか闘うか、あるいは硬直するかの反応をコルチゾールと言うストレスホルモンを分泌し、コントロールしています。

大腰筋…体幹の安定性に関与する筋肉で姿勢を保つ機能があります。また、股関節を曲げる(膝を上に持ち上げる)作用があります。歩く時、脚を降り出す時に働く筋肉ですね。

大腰筋は、心理的精神的ストレスに反応して、緊張する作用があるようです。

また、その緊張が腎臓や副腎を刺激し合い、大腰筋がさらに緊張して、腰痛を引き起こすと考えられています。

大腰筋が緊張するメカニズムで、本当に分かりやすい例を挙げると

事故や災害などの突発的な状況を思い浮かべてください。

例えば自分の家の近くで、大きな爆発があったとします。

その時、みなさん、どんな姿勢になりますか?

手は頭を抱えて、体は丸めて、両方の股関節は大きく曲がっています。

人間の体は、瞬時にこの姿勢になり、大切な臓器を守る体勢に入ります。

これと同じように、日頃の小さな心理的精神的ストレスも副腎や腎臓、大腰筋を刺激して、いつのまにか姿勢が丸くなり、毎日少しづつ腰椎周囲の筋肉が固くなり、腰痛が生じます。

ここで、話を変えます。

慢性的に、ストレスホルモンが多く分泌された身体や、それによって硬くなってしまった筋肉をどう調整すれば良いでしょうか??

それは、ヨガやストレッチ、ヒプノセラピー、マッサージ、カイロプラクティック、オステオパシーなどの運動療法や徒手療法です。また、経絡など東洋医学をベースとした統合医療も効果的でしょう。

それを、本当に好きでやっている人の所に会いに行く。

そして、その出会いがストレスの軽減にもなり、繋がりも出来て一石二鳥も三鳥にもなり得ると思います。

あまりにも痛みや痺れがひどい方は、西洋医学(病院)をオススメしますが、慢性の場合は、セラピストやヒーラーがいた方が改善しやすいし、生活の質が上がります。

いかに日常生活でストレスを溜めないかがポイントですね!

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